ウェザーステーションの設定ファイル

SDメモリーカードまたは本体のUSBディスクへ保存した設定ファイルにより、ウェザーステーションの動作を指定することができます。

計測データのロギング、PachubeやTwitter等へのアップロードなど、設定ファイルにより指定することができます。

設定ファイルはメモ帳等のテキストエディタで編集し保存します。ファイル中のほとんどの文字は半角英数字です。

※計測値と条件式に応じた制御は IL(Instruction List)ファイル を参照。

設定ファイルの例

ファイル名: weather.cfg

INTERVAL=300
FILE=SD
IPADDRESS=192.168.0.123
NETMASK=255.255.255.0
GATEWAY=192.168.0.1
NAMESERVER=192.168.0.1
NTPSERVER=ntp.domain.name
PACHUBE_APIKEY=Pachube_API_Key
PACHUBE_FEEDID=1234
SNMP_COMMNAME=public
XBEE=9600
LCD_MESG=%h:%i %.1T%337C %H%%%.1PhPa %Am/s
LEDDISP_MESG=%h:%i %.1PhPa %.1T%033 %H%% %.1Am/s %V' %.2Rmm/h

基本動作

INTERVAL

計測間隔を秒単位で指定します。

計測後はデータロガーとしての記録と、ILの実行を行います。

デフォルト:60

例:30秒ごとに計測する設定

INTERVAL=30

FILE

データローがーとして CSVファイルを出力するメディア を指定します。

未指定の場合、データロガーは機能しません。

指定できる値:SD または USB

例:USBメモリへ出力する設定

FILE=USB

CSV_MESG

CSVファイルの 1行の形式 を指定します。(置換文字が使えます)

デフォルト:%y-%m-%d %h:%i:%s,%.2P,%.2T,%.2H,%.2A,%.2V,%.2R,%.2L,%.2U,%.2M,%.2p

例:

CSV_MESG=%y%m%d%h%i%s,%.1P,%P,%.1T

INPUT

土壌水分(抵抗値)センサー端子の役割 を指定します。

デフォルト:0

指定できる値:以下の値を加算した数値

01248
備考土壌水分立下りパルスカウント立上りパルスカウント分単位(count/min)2入力・2出力

例:

INPUT=1

OFFSET[x]

各センサーの±校正値を指定します。

デフォルト:0

x には P(気圧) T(気温) H(湿度) を指定できます。

例:

OFFSET[P]=10.5
OFFSET[T]=-2

BAUD

デバッグ用USB=シリアルポートの ボーレート をbps単位で指定します。

デフォルト:9600

例:

BAUD=115200

LAN

IPADDRESS

LANを使う際の自身の IPアドレス を指定します。

未指定の場合、LANは機能しません。

指定できる値:DHCP または IPアドレス(IPv4)

例:DHCPから自動的に割り当てられるIPアドレスを使用する設定。

IPADDRESS=DHCP

例:固定IPアドレスを使用する設定

IPADDRESS=192.168.1.200
NETMASK=255.255.255.0
GATEWAY=192.168.1.1
NAMESERVER=192.168.1.2

NETMASK

IPADDRESSでIPアドレスを指定した際の サブネットマスク を指定します。

例:IPADDRESSを参照

GATEWAY

IPADDRESSでIPアドレスを指定した際の デフォルトゲートウェイ(ルーター) を指定します。

例:IPADDRESSを参照

NAMESERVER

IPADDRESSでIPアドレスを指定した際の ネームサーバー(DNS) を指定します。

例:IPADDRESSを参照

NTPSERVER

自動時刻同期を行う際の NTPサーバー を指定します。

指定できる値:ホスト名 または IPアドレス

例:

NTPSERVER=ntp1.domain.name

Pachube

PACHUBE_APIKEY

Pachubeへ投稿する際の API Key を指定します。

ILファイルで OUT P と指定します。

例:

PACHUBE_APIKEY=XXXXXXXX
PACHUBE_FEEDID=1234
PACHUBE_MESG=%.2P,%.2T,%.2H,%.2A,%.2R

PACHUBE_FEEDID

Pachubeへ投稿する際の フィードID を指定します。

例:PACHUBE_APIKEYを参照

PACHUBE_MESG

Pachubeへ投稿するデータ(CSV形式)を指定します。(置換文字が使えます)

デフォルト:%.2P,%.2T,%.2H,%.2A,%.2R

例:PACHUBE_APIKEYを参照

Twitter

TWITTER_USER

Twitter へ投稿する際の ユーザー名 を指定します。

ILファイルで OUT Tn と指定します。

例:

TWITTER_USER=username
TWITTER_PWD=password
TWITTER_MESG[0]=気温が%T℃になりました。

TWITTER_USER

Twitter へ投稿する際の SuperTweet.Net パスワードを指定します。

例:TWITTER_USERを参照

TWITTER_MESG[n]

Twitter へ投稿するメッセージ(ツィート)を指定します。

指定できる値:128バイトまでのテキスト(UTF-8、置換文字が使えます)

n には 0~4 を指定できます。 ILの条件式ごとに異なるメッセージを指定できます。

例:TWITTER_USERを参照

Weather Statons

STATIONS_ID

Weather Stations へ投稿する際の ステーションID を指定します。

ILファイルで OUT S と指定します。

例:

STATIONS_ID=0000
STATIONS_PIN=password

STATIONS_PIN

Weather Stations へ投稿する際の PIN を指定します。

例:STATIONS_IDを参照

SNMP

SNMP_COMMNAME

SNMPエージェント機能を使う際の コミュニティ名 を指定します。

未指定の場合、SNMPは機能しません。

例:

SNMP_COMMNAME=public

XBee

XBEE

XBee(透過モード)が接続されているシリアルポートの ボーレート をbps単位で指定します。

ILファイルで OUT B と指定します。

デフォルト:9600

例:

XBEE=19200

E-mail

SMTPSERVER

メール送信を行う際の SMTPサーバー を指定します。

SMTPSERVER=mail.***.sakura.ne.jp
SMTPPORT=587
SMTPAUTH=user@***.sakura.ne.jp
SMTPPWD=***
MAIL_FROM=info@***.sakura.ne.jp
MAIL_TO[0]=warn@***.com
MAIL_MESG[0]=Too Hot! %T

SMTPPORT

SMTPサーバの ポート番号 を指定します。

プロバイダのメールサーバにOP25Bが導入されている場合は、プロバイダから告知されているサブミッションポートを指定します。

デフォルト:25

例:SMTPSERVERを参照

SMTPUSER

SMTP認証の ユーザ名 を指定します。

例:SMTPSERVERを参照

SMTPPWD

SMTP認証の パスワード を指定します。

例:SMTPSERVERを参照

MAIL_FROM

メールの 差出人(From:) を指定します。

例:SMTPSERVERを参照

MAIL_TO[n]

メールの 差出人(From:) を指定します。

n には 0~4 を指定できます。 ILの条件式ごとに異なる差出人を指定できます。

例:SMTPSERVERを参照

MAIL_MESG[n]

メール送信するメッセージを指定します。

指定できる値:128バイトまでのテキスト(UTF-8、置換文字が使えます)

n には 0~4 を指定できます。 ILの条件式ごとに異なるメッセージを指定できます。

例:SMTPSERVERを参照

I2C LCD

※ LEDDISP_MESG と同時には使えません。

LCD_MESG

I2C LCDへ表示するメッセージを指定します。

未指定の場合、I2C LCDは機能しません。

指定できる値:60バイトまでのテキスト(UTF-8、置換文字が使えます)

例:

LCD_MESG=%h:%i %.1T%337C %H%%%.1PhPa %Am/s
LCD_TYPE=1
LCD_CONF=4

LCD_TYPE

I2C LCDを使う際の LCD種別 を指定します。

デフォルト:2

指定できる値:

0123456
備考8桁 x 2行16桁 x 1行16桁 x 2行16桁 x 2行 特殊16桁 x 4行20桁 x 2行20桁 x 4行

例:LCD_MESGを参照

LCD_CONF

I2C LCDを使う際の LCD初期化コード を指定します。

デフォルト:4

指定できる値:以下の値を加算した数値

84
備考バックライトON3.3V動作

例:LCD_MESGを参照

I2C LED Display

※ LCD_MESG と同時には使えません。

LEDDISP_MESG

I2C LED Displayへ表示するメッセージを指定します。

4文字ずつ自動的にスクロールして表示されます。

未指定の場合、I2C LED Displayは機能しません。

指定できる値:60バイトまでのテキスト(置換文字が使えます)

例:

LEDDISP_MESG=%h:%i %.1PhPa %.1T%033 %H%% %.1Am/s %V' %.2Rmm/h

置換文字

メッセージ等のテキスト中に % で始まる記号が出てくると、計測値などに置き換えられます。

記号%P%T%H%A%V%R%L%U%M
置換気圧気温湿度風速風向雨量照度紫外線量湿り気(カウント)
記号%y%m%d%h%i%s%%%r%n
置換西暦%CRLF

小数点

% と記号の間に . と数値を指定すると小数点以下の桁数(1~2)を指定できます。

未指定の場合、小数点以下は切り捨てられます。

例:小数点以下2桁の温度に置換

%.2T

文字コード

% の後に3桁の数値を指定すると、8進数の文字コードと解釈され文字に置き換えられます。

LCD等でテキストでは表現できない文字の指定などに使います。

例:文字コード 0xA1 の文字に置換

%241

例:LCDへ時刻と気温、湿度、気圧、風速を表示するメッセージ

LCD_MESG=%h:%i %.1T%337C %H%%%.1PhPa %Am/s

例:LED Displayへ時刻と気圧、気温、湿度、風速、風向、雨量を表示するメッセージ

LEDDISP_MESG=%h:%i %.1PhPa %.1T%033 %H%% %.1Am/s %V' %.2Rmm/h

備考

  • Windows のメモ帳で UTF-8 のファイルを保存すると、ファイル冒頭に自動的にコードが入るため、冒頭1行は空欄にするか、他のテキストエディタを使ってください。

* 削除された設定項目

以下の項目はILファイルへ変更になりました。

ACTION[n] *

計測値に応じた各種動作を行うための条件式を指定します。

n には 0~9 を指定できます。0から始まる連番を指定してください。

ACTION[n]=動作種別 条件式 条件式…

動作種別に指定できる値:

種別PTSXAmBm
備考Pachubeへ投稿Twitterへ投稿W.Stationsへ投稿XBee送信出力ポートA出力ポートB

出力ポート制御の m は 0:OFF、1:ON を指定します。

詳細は条件式を参照してください。

条件式 *

各ACTIONの条件式はスペースで区切って10個まで指定でき、書式は以下の通りです。

ACTION[n]=動作種別 条件式 条件式…

条件式の書式:項目”式”値

項目 *

項目には計測値の記号を指定します。

項目PTHAVRLUM
備考気圧気温湿度風速風向雨量照度紫外線量湿り気(カウント)
項目ymdhis
備考西暦

式 *

式には比較記号を指定します。

==!=<<=>>=%!%_^
備考一致非一致未満以下以上商が0以外商が0立下り立上り

値 *

値には数値を指定します。

例 *

例:計測毎に Pachube へ投稿します。(条件式を指定しなければ毎回になる)

ACTION[0]=P

例:気圧が1020hPa以下の間、出力ポートをOFFにします。

ACTION[1]=L0 P<=1020

例:湿度が30℃を超え、毎時5~15分の間、出力ポートをONにします。

ACTION[2]=H0 H>30 i>=5 i<=15

例:温度が15℃を超えたときTwitterへ投稿します。(直前の計測値が15℃以下→15℃超に変化したとき)

ACTION[3]=T0 T^15

* 削除された設定項目(ここまで)

以上の項目はILファイルへ変更になりました。


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weatherstation-config.txt · 最終更新: 2012/11/25 00:15 by sugakoubou