以前のリビジョンの文書です
DMXは調光やムービングヘッドなどの照明機器を制御するプロトコルです。 ライブや演劇などのステージ照明、商業ビルの装飾用照明などに使われています。
DMX規格は整理され DMX512-A となっている。
※ この記事の内容は正確でないかもしれないし、時間の経過により現状とそぐわない可能性があります。 正確な情報が必要な場合は、念のため文献などで確認してください。
電気的にはEIA-485(RS-485)信号を利用したシリアル通信。
速度 | 250kbps |
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パリティチェック | なし |
タートビット | 1bit |
ストップビット | 2bit |
名称 | 長さ | 備考 |
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Break | 88uS(22bit)~1S | Lowレベル(シリアルコントローラによってはブレーク機能あり、なければ手動) |
Mark After Break (MAB) | 8uS(2bit)~1S | Highレベル(1990年の改訂前は4uS以上) |
Start Bit | 1bit | データの始まりを示す、Lowレベル |
Start Code | 8bitデータ | 照明機器は「0」 |
Ch # Data | 8bitデータ | 調光レベル「0~255」 × 最大512(最小24) |
Stop Bit | 2bit | データの終わりを示す、Highレベル |
Frame Between Time | 0S~1S | Highレベル(Stop Bitから次のStart Bitまでの間) |
調光データ(Ch # Data)は最大512個連なるため、一つのDMX信号は最低22mSとなり、1秒間に44回DMX信号を転送できる。 転送回数を早めたいときは、調光データの数を減らす。(対応していない機材もある)
調光データを受ける側は、自身が対象となる調光データのアドレスをあらかじめ指定しておき(灯体にディップスイッチなどがついている)、流れてくるDMX信号からアドレスをカウントして自身のデータをピックアップする。
1つ1つのデータは「スロット」、512スロットのDMX信号を「1ユニバース」と数える。
XLR 5P コネクタを使用する。(3Pで代用してはいけない、が、古い機器は3Pが多い)
DMX送信側がメス、受信側がオス。終端抵抗(ターミネーター)120Ω
DMX機器はデイジーチェーン接続するため、大抵はメスとオスのコネクタが1つづつ付いている。
記号 | → | → = | → → | → ← | → ←→ | → ←…→ |
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1 | GND | GND | GND | GND | GND | GND |
2 | DATA- | DATA- | DATA1- | DATA1- | DATA1- | DATA1- |
3 | DATA+ | DATA+ | DATA1+ | DATA1+ | DATA1+ | DATA1+ |
4 | 無接続 | スルー | DATA2- | DATA2-(トークバック) | DATA2-(他の信号) | 12V、300mAまでの信号 |
5 | 無接続 | スルー | DATA2+ | DATA2+(トークバック) | DATA2+(他の信号) | 4とパラ接続 |
灯体のアドレスなどさまざまなコントロールをするための拡張されたプロトコルです。
DMXケーブルで信号を双方向に送受信します。
LANケーブルによる、いわゆるTCP/IPへ、DMX信号などを載せた規格です。