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dmx512 [2014/10/08 22:22]
sugakoubou
dmx512 [2022/03/20 22:51] (現在)
sugakoubou
ライン 27: ライン 27:
 ^Ch # Data|8bitデータ|調光レベル「0~255」 × 最大512(最小24)| ^Ch # Data|8bitデータ|調光レベル「0~255」 × 最大512(最小24)|
 ^Stop Bit|2bit|データの終わりを示す、Highレベル| ^Stop Bit|2bit|データの終わりを示す、Highレベル|
-^Frame Between Time|0S~1S|Highレベル(Stop Bitから次のStart Bitまでの間)|+^Mark Time Between Slots (Frame Between Time)|0S~1S|Highレベル(Stop Bitから次のStart Bitまでの間)| 
 +^Mark Before Break (MBB)|0S~1S|Highレベル(フレーム間)| 
 + 
 +RESET Sequence (BREAK, MAB, START Code)
  
 調光データ(Ch # Data)は最大512個連なるため、一つのDMX信号は最低22mSとなり、1秒間に44回DMX信号を転送できる。 調光データ(Ch # Data)は最大512個連なるため、一つのDMX信号は最低22mSとなり、1秒間に44回DMX信号を転送できる。
ライン 35: ライン 38:
  
 1つ1つのデータは「スロット」、512スロットのDMX信号を「1ユニバース」と数える。 1つ1つのデータは「スロット」、512スロットのDMX信号を「1ユニバース」と数える。
 +
 +==== RS-485 ====
 +
 +電気的には MAX485 等のRS485トランシーバーICを使う。
 +
 +一連のDMXケーブルの配線長は100m程度、32台程度の機器を接続することができる。\\
 +それ以上の場合はスプリッターやブースターを使って配線を分けるとよい。
 +
 +スロットを送信するフレームレートにより、非力なマイコンを積んだ機器はデータの受信が間に合わず相性問題(?)を起こすことがある。
 +
 +例えば、30fpsのDMX信号であれば、Frame Between Timeで時間を調整するもの、スロットごとの間隔で時間を調整するものがある。
  
 ==== 備考 ==== ==== 備考 ====
ライン 41: ライン 55:
   * [[http://www.esta.org/tsp/working_groups/CP/DMXoverCat5.htm|CAT 5 ケーブルを使ったDMX512信号の伝送]]   * [[http://www.esta.org/tsp/working_groups/CP/DMXoverCat5.htm|CAT 5 ケーブルを使ったDMX512信号の伝送]]
  
 +  * [[dmx512-crc|DMX512のCRC拡張]]
  
 ===== ピンアサイン ===== ===== ピンアサイン =====
ライン 58: ライン 73:
 ^4|無接続|スルー|DATA2-|DATA2-(トークバック)|DATA2-(他の信号)|12V、300mAまでの信号| ^4|無接続|スルー|DATA2-|DATA2-(トークバック)|DATA2-(他の信号)|12V、300mAまでの信号|
 ^5|無接続|スルー|DATA2+|DATA2+(トークバック)|DATA2+(他の信号)|4とパラ接続| ^5|無接続|スルー|DATA2+|DATA2+(トークバック)|DATA2+(他の信号)|4とパラ接続|
 +
 +とはいえ、1~3ピンだけ使うものが主流
 +
 +RJ-45 (Cat5e) コネクタを使用する場合。
 +
 +^1 白/橙|DATA+|3|
 +^2 橙|DATA-|2|
 +^3 白/緑|(DATA2+)|5|
 +^4 青| | |
 +^5 白/青| | |
 +^6 緑|(DATA2-)|4|
 +^7 白/茶|GND|1|
 +^8 茶|GND|1|
 +
  
 ===== RDM (Remote Device Management) ===== ===== RDM (Remote Device Management) =====
ライン 68: ライン 97:
  
 [[artnet|Art-Net (DMX over Ethernet)]] [[artnet|Art-Net (DMX over Ethernet)]]
 +
 +[[libartnet|Art-Netライブラリ]]
  
 LANケーブルによるEthernetで、TCP/IPによってDMX信号をやりとりする規格です。 LANケーブルによるEthernetで、TCP/IPによってDMX信号をやりとりする規格です。
  
 +===== リソース =====
 +
 +  * マイコン向けプログラム
 +  * [[https://os.mbed.com/users/okini3939/notebook/dmx512/|DMX512(RDM) 送受信ライブラリ - mbed]]
 +  * [[https://os.mbed.com/users/okini3939/notebook/art-net/|Art-Net ライブラリ - mbed]]
 +
 +===== DMXの相性? =====
 +
 +機器によるDMX信号タイミングの違い。\\
 +照明がチラついたり等、機器どうしの相性問題などの多くはこれが原因である。
 +
 +古い機器など、処理能力が低いマイコンを使用している機器では、信号を受信して処理する時間が間に合わないことがある。
 +
 +(数値はロジックアナライザーによる実測から求めただいたいの値です)
 +
 +==== NICOLAUDIE Easy Stand Alone (ESA) ====
 +
 +^Break^MAB^Slot + Between^MBB^ ^Frame^FPS^
 +|190us|24us|48us|1050us| |25.9ms|39fps|
 +
 +{{:dmx:dmx_esa.png?500|}}
 +
 +==== Avolites Titan Quartz ====
 +
 +^Break^MAB^Slot + Between^MBB^ ^Frame^FPS^
 +|1150us|75us|44us|380us| |24.2ms|41fps|
 +
 +{{:dmx:dmx_avolites.png?500|}}
 +
 +==== MA Lighting grandMA onPC ====
 +
 +^Break^MAB^Slot + Between^MBB^ ^Frame^FPS^
 +|180us|35us|44us|105500us ※| |33.3ms|30fps|
 +
 +※ MBB 10us + ハイインピーダンス 10.5ms
 +
 +{{:dmx:dmx_ma.png?500|}}
 +
 +==== Ushio Lighting UDMR2 ====
 +
 +^Break^MAB^Slot + Between^MBB^ ^Frame^FPS^
 +|100us|20us|44us|200us| |22.9ms|43fps|
 +
 +※ 設定で任意に変更可能。
 +
 +{{:dmx:dmx_udmr2.png?500|}}
 +
 +==== STAGE EVOLUTION DMX8C ====
 +
 +^Break^MAB^Slot + Between^MBB^ ^Frame^FPS^
 +|90us|12us|68us ※|199500us| |27.3ms|37fps|
 +
 +※ 1~103スロット(103アドレス)しか出力されていない。
 +
 +{{:dmx:dmx_dmx8c.png?500|}}
  
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dmx512.1412774539.txt.gz · 最終更新: 2014/10/08 22:22 by sugakoubou