DMX512の雷サージ対策(避雷器、SPD)

落雷による雷サージからDMX照明機器を保護します。

直撃雷(機器や配線に直接落雷するもの)は確率は低いものの、エネルギーが大きいためほとんどの機器は壊れてしまうことでしょう。

雷サージで一番確率が高いのは、近くの建物の避雷針や地面に落ちた雷のエネルギーが電線や地面を伝ってくる「誘導雷」です。

制御・通信(ネットワーク)・DMX配線、電力、アースなどあらゆる経路を伝って侵入してきますが、 適切な対策を施せば、被害を最小限にとどめることができます。

サージプロテクター、アレスタ等を活用し雷サージにそなえます。 また、必要に応じて光ファイバーの利用による絶縁を検討します。

屋外設置のイルミネーションや、建物間をまたぐ配線などがある場合は要注意です。

複数の箇所でアース(接地)工事が行われている場合は、アースを通じて雷のエネルギーが流れ込んでくることもあります。

グラウンドループを防止するため、適切な箇所にスプリッター(アイソレーター、絶縁)を使用することも重要です。

※物理的な雷対策だけでなく、雷による機器の故障に対応した保険(財産条項)へ加入することもおすすめしています。

DMX用SPD(避雷器)

DMXの配線に挿入することにより、誘導雷から機器を保護します。

照明卓側、照明機器側など、内と外の境界部分へ設置します。

専用品、またはRS-485用の避雷器が使用できます。

電源用SPD

電源盤から機材ラック、コンセントから灯体などの境界部分へ設置します。

信号用SPD

接点回路、通信・電話回線などの信号線の引き込み部分へ設置します。

Art-NetにはLANケーブル用の避雷器を使用します。

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dmxspd.txt · 最終更新: 2022/10/03 12:41 by sugakoubou